本城金属では成型加工時に安定したリチウム表面皮膜を形成させるため、アルゴンガスに炭酸ガスを混合した雰囲気での加工技術を確立しています。これが世界で唯一の独創技術「アルゴンガス雰囲気グローブボックス内加工」です。リチウムは大気中に含まれる水分の影響を受けやすい金属です。弊社では、アルゴンガスの24時間自動供給システムを採用することにより、気密ボックス内圧を常に高いコンディションに保ち、大気中に含まれる水分の侵入を防御しています。この環境下で原料の搬入から成型加工、そしてアルゴン封入アルミラミパック梱包を施された弊社リチウムフォイル製品は、内部抵抗が小さく、保存特性にも優れた電池用リチウムフォイルとして、内外各メーカーから高い評価を得ています。これはリチウム金属表面皮膜構造解析などの研究結果を生産工程に反映させた、負極材料側からのアプローチがもたらした成果であると自負しています。今後もリチウム市場のニーズを見つめ続け、市場が求める高品質のリチウム素材を提供する本城金属の姿勢は変わりません。
グローブボックス内で製造される押出し加工フォイルは、独自の技術ノウハウによる「金型精密加工」と「巻き取りテンションコントロール」により、安定した形状に仕上がります。これらの製品は出荷前全数検査が実施され、品質基準に満たない製品は決して社外に出荷されることはありません。また、圧延加工製法により、厚み30μm級リチウムフォイルの実用化をはじめ銅・ニッケル等の金属箔との貼り合わせ製品の商品化を実現しました。現状の技術・品質に甘んじることなく、市場ニーズに応え続けること、それこそがリチウム加工のリーディングカンパニーとしての誇りなのです。
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